これは、2017 年 6 月に投稿された The Future of MDN: A Focus on Web Docs の抄訳です。
MDN を高品質な世界クラスのレポジトリーにまで築き上げたことは、Mozilla がウェブ開発者に対して行ってきたことのうち、最も価値のあることの 1 つです。 これらの作業を二段階掘り下げて見て、ウェブ文書の 1 つのベストリソースとして MDN を洗練しようとしています。 この努力をサポートするために、MDN のブランドとウェブサイトを更新することを始めました。 この投稿では、期待することおよび、なぜ重要だと考えているかについて述べます。
今日の MDN の使命は、オープンウェブに関することをビルドするために必要な情報を開発者に提供することです。 しかしながら、MDN が開始された時は、ウェブ標準文書と Firefox、Gecko、その他の Mozilla 製品向けの文書を区別していました。 時が過ぎ、MDN 上のウェブ文書が拡張されるに連れ、内部製品文書よりも、開発者の大きなグループ向けに提供される価値が明確になりました。 これまでよりも、ウェブ文書を改善することに投資しています。
MDN は、明らかにウェブ文書のリファレンスで、少しも開発者のネットワーク (交流の場) ではありません。 MDN の目的と使命を反映した名前を付けたいと思います。その名を、MDN Web Docs とします。
“Mozilla Developer Network” は、率直に、正確でありません。さらに、MDN を “Mozilla Developer Network” として参照する人がいません。 いつも “MDN” と呼ばれます。しかしながら、多くの人が “MDN” という名前を好んで使っており、それを排除したくありません。 それが IBM や KFC の取り扱い方であり、一般的に使用される略称で、もはや頭文字をとったものではなくなっています。 MDN を排除するつもりはなく、それが何であるかを明確にしたものが、MDN Web Docs なのです。
既に MDN Web Docs のロゴ作成に取り組んでおり、新しい Mozilla ブランドのシステムを反映しています:
現在、MDN のホームページは、ウェブ文書と製品情報 (Firefox や、Developoer Tools、アドオンなど) の両方へのリンクがありますが、およそ 95% のトラフィックがウェブ文書へと向かっています。 加えて、多くの検索結果が混乱を招いています。 なぜなら、ウェブ開発者が CSS について何かを探していると、XUL についてのページ (例えば CSS グリッドと XUL グリッド) に行き着き、究極的には、本来探しているものが見つけられないためです。 製品文書へのナビゲーションを分離し、MDN が、完全にウェブ文書を見つける手助けとなるようにします。 また、ウェブと製品の文書で混乱することなく、検索結果を正確に見つけられる方法の調査もしています。
ブランドアイデンティティのリフレッシュに伴い、サイトのデザインもリフレッシュします。 これの一部は完了したものとして表示されていますが、MDN 上のベータテスターになることで、今後数週間、フィードバックを送信できます 1。 サイトの新しい外観について共有するべきことがあれば、ブログ記事で紹介します。
最後となりますが、最も重要なこととして、ウェブ開発者を手助けするコンテンツと機能をますます追加していきます。 記事の上部に例を配置したり、記事内に編集可能なコードスニペットを含めたり、いくつかの実験をすでに始めています。 調査によって、文書が素晴らしく完全なものであるかがわかりますが、ウェブ開発者は記事をすべて読むより前に、簡単な例を探しています。 開発者の手助けとなり、文書から学ぶための効率的な方法を提供することは、私たちが改善したいと思っている重要な (クリティカルな) 部分です。 そして、このような実験を見られるでしょう。 文書がより価値を持ったり、使いやすくなる方法についてのアイディアを持っていれば、そのアイディアを聞かせてください。
MDN を公式にウェブ文書にできたこと、また、リソースとして愛してくれるすべてのウェブ開発者の求めるすべてが含まれていて、使いやすく、学びやすくなったことにワクワクしています。
原文投稿時点の内容で、現在は受け付けていない可能性があります。 ↩